
最近、雑誌やネットなど色々なメディアで見かけるようになった『CBD(カンナビジオール)』というワード。
リラックス効果や睡眠の質を改善する効果、そして難治性てんかんやガンなどの難病に対する薬理効果があることから世界中が注目し、アメリカを中心とした欧米ではその需要が爆発的に拡大しています。
2017年には世界的権威を持つ世界保健機関(WHO)が「CBDにはすごい効果があるよ!しかも安全性も抜群!」と正式に見解を発表したことで、世界中で話題になりました。
それだけに留まらず、スポーツ・アスリート業界、そして飲料メーカーまでもがこぞってCBD市場に参入し、2022年には220憶ドル(約2兆5000億円)規模にまで成長すると見込まれています。
そんな注目度100%のCBDですが、この記事では「そもそもCBDって何ぞや?」という方のために、CBDの基礎知識や効果・効能、その安全性・違法性などについて解説したいと思います!
目次
CBD(カンナビジオール)とは?
CBDはアサ科の植物である「大麻草」に含まれる「カンナビノイド」という化学成分の一種です。
大麻草というと「違法」のイメージがありますが、CBDは日本でも合法に使用することの出来る安全な成分です。
近年の研究ではガンやてんかんをはじめ、約100種類以上の疾患の治療に有効的であることも分かっていて、その薬理効果や健康効果の高さから今世界で最も注目されています。
CBDは大麻草由来の成分!日本での違法性はあるの?
約60種類あると言われている大麻草カンナビノイドの中で、CBDは「THC(テトラヒドロカンナビノール)」と「CBN(カンナビノール)」と並ぶ三大主成分の一つです。
とくにCBDとTHCに関してはカンナビノイドを語る上で欠かすことの出来ない成分で、カンナビノイドの二大巨頭とも言われています。
では、それぞれどんな成分なのかを解説します!
"THC"は大麻(マリファナ)の成分で、日本では違法
THCは違法薬物の「大麻」(別名:マリファナ)に含まれる成分で、「ハイになる」「キマる」といった精神作用があるため、日本では大麻取締法によって違法薬物として取り締まりの対象となっています。
THCは大麻草の「花穂」と「葉」から抽出される成分で、大麻取締法は大麻草の花穂と葉から抽出される成分、および製造される一切の製品を規制の対象としています。
しかし、近年の研究では大麻にも高い薬理効果があることが分かっているため、ガンの治療など医療目的で大麻を活用する「医療大麻」に関しては合法化する国も増えています。
大麻には高い鎮痛効果があるため、アメリカではその中毒性の高さから深刻な弊害をもたらしている鎮痛剤「オピオイド」の代替品として医療大麻が利用されています。
一時期はオピオイドの弊害の深刻さからトランス大統領が「非常事態宣言」を出したほどですが、医療大麻が鎮痛薬として利用されるようになってから、オピオイド乱用による死亡者数が減ったという報告もあるようです。
とは言え、やっぱり日本ではTHCを含む大麻製品は違法です!
くれぐれも大麻草を栽培したり、売人から買ったり、疾患の自己治療の一環として大麻を利用しないようにしましょう。
"CBD"は薬理効果が高く、合法で安全な成分
CBDは近年の研究によってあらゆる薬理効果を持っていることが判明しています。
でも、THCと同じく大麻草から抽出された成分なのになぜ合法なのか疑問に思いますよね?
実は、CBDは大麻草の「茎」と「種子」から抽出された成分なので、一切のTHCを含まないのです。
つまり、大麻取締法で規制されているのは大麻草の「花穂」と「葉」の部分から抽出される「THC」という成分だけであって、実はそれ以外の部分から抽出される成分については規制の対象外であり、日本でも合法となっているというわけなんです。
「大麻=無条件に違法!!!」というイメージを持ちがちですが、これを知っているか知らないかで今後解説する「CBD」に対するイメージも変わって来ると思うので、きっちり頭の中に入れておきましょう。
「CBDは薬理効果が高く安全な成分」世界保健機関(WHO)が正式認定!
2017年に行われた薬物依存に関する専門委員会(ECDD)会議において、世界的権威を持つ世界保健機関(WHO)は、大麻草由来成分であるCBDを「安全な薬物」として正式認定し、公式の見解を報告しました。
大麻草及び、それらに含まれる成分に関する国際条約が見直されたのは1961年の「麻薬に関する単一条約」以来初めてのことでした。
CBDは依存性や乱用性、副作用のない安全な成分
WHOがECDD会議で認めた内容は、おおまかに以下の通りです。
世界保健機関(WHO)が認めたCBDの効果・安全性
- CBDは依存性および乱用性を示さない
- CBDにはTHCのような精神作用がない
- CBDは多くの疾患に有効的であるというエビデンスが多数ある
- CBDを単一で摂取した場合の副作用は認められない
参考文献:カンナビジオール(CBD)事前調査報告書
他にもありますが、大まかに言うと以上のことが正式に認められた形となりました。
今まで長年にわたり国際条約において「危険な薬物」とされていたCBDですが、そこから一転、WHOによって「CBDは薬理効果が高く、安全な成分」として世界に発表されました。
WHOによる異例とも言えるこの発表に、世界がザワついたのは言うまでもありませんね。
副作用に関しては、CBDを単一で摂取した場合の報告例は今のところないようですが、一部で頓服薬と一緒に摂取した場合に吐き気などの症状が見られる可能性があるとのことです。
持病の治療などで薬を使用している人は、一度担当の医師に相談することをお勧めします。
CBDの薬理効果が有効的な疾患とは?
WHOの報告によると、CBDの薬理効果が見込める代表的な疾患には以下のようなものがあるとのこと。
CBDの薬理効果が期待出来る疾患
- てんかん(難治性てんかん)
- がん(ガン細胞の抗増殖・死滅、化学予防作用)
- アルツハイマー病
- パーキンソン病
- 精神障害(抑うつ、不安も含む)
- 関節リウマチ
代表的なものは以上となりますが、現在研究中のものも踏まえると、約100以上にも及ぶ疾患に有効的である可能性があることが分かっているそうです。
とくに難治性てんかんに関してはCBDの効果を裏付けるエビデンスが豊富にあり、2018年には大規模臨床試験を経てアメリカで初めてCBD由来の抗てんかん薬「エピディオレックス」が承認されました。
このエピディオレックスですが、近いうちに日本でも臨床試験(治験)が開始される見通しとなっています。
CBDの効果・効能って?
海外では処方薬として疾患の治療で利用されることもあるCBDですが、日本では処方薬としては未承認のため「サプリメント」として販売されています。
そのため、薬機法(旧薬事法)の関係で具体的な効果・効能を大々的に謳うことは禁止されてしまっているのですが、もちろんその効果は抜群で、巷では"万能薬"と称されるほど。
ではCBDにはどんな効果があるのか具体的に見て行きましょう!
CBDの効果・効能①:リラックス効果
一般的なCBDの効果といえばまず「リラックス効果」が挙げられます。
これはCBDが高ぶった神経を鎮めるからで、CBDを摂取するとフワ―ッとした感覚になることが出来ます(が、これはTHCによる精神作用ではないのでご安心下さい!)。
リラックスすることで得られる効果
- ストレスが緩和される
- 集中力が高まる
- 正常な判断が出来るようになる
- ヨガ・ストレッチ・筋トレなどの質が高まる
ひとくちに「リラックス効果」と言っても、それによってこのような色々な嬉しい効果が得られます。
CBDの効果・効能➁:睡眠の質・睡眠障害を改善する
これもCBDユーザーからはよく聞かれる効果で、個人差はありますが摂取後すぐに眠れるようになります。
これはCBDが自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスを調節してくれるからで、CBDを摂取することによって正しい体内時計に戻すことが可能になります。
睡眠導入剤のような依存性や乱用性がなく、且つとても自然な形で入眠出来るとあって、睡眠導入剤の代わりに摂取するという方も多いようです。
睡眠の質を改高めることで得られる効果
- 日中の活動量が増える
- 集中力が高まる
- 体内時計が整い、健康的な生活リズムが手に入る
- 長い目で見て、人生の質が高まる
約7割の人が睡眠不足など何かしらの睡眠障害を自覚している現代日本。
「たかが睡眠!」とないがしろにしがちですが、睡眠障害を放っておくと深刻な病気にも繋がります。
早いうちに対策しましょう!
CBDの効果・効能➂:美容・アンチエイジング効果
これは女性にとって嬉しい効果ですね。
しかも上辺だけの美容・アンチエイジ効果ではなく、身体の内側・細胞レベル綺麗にしてくれる効果があるのです!
CBDの美容・アンチエイジング効果
- シミ・しわ・たるみに効く美肌効果 → 抗酸化作用
- 冷え・むくみ解消 → 血行促進作用
- そもそもの老化の原因「細胞の老化」「細胞の炎症」を防ぐ → 抗炎症作用
簡単に説明しましたが、CBDの持つ抗酸化作用・血行促進作用・抗炎症作用が結果的に美容・アンチエイジング効果に繋がるということです。
美容だけじゃなく健康にも繋がるので、一石二鳥です。
CBDの効果・効能➃:薬理効果
てんかんやガン、その他の疾患に対する効果は先述したので省くとして、CBDにはもっと身近な薬理効果があります。
CBDの薬理効果で改善出来る症状
- PMS(月経前症候群)
- ホルモンバランスの乱れによるイライラ・落ち込みなど
- 肩凝り
- ニキビや吹き出物などの皮膚疾患
これらの症状って地味に生活の質を落としますよね。
病院に行くほどではないけど、かと言って日々積み重なると相当なストレスになるといった感じだと思います。
それぞれ個別の症状に対する薬やサプリメントはもちろん存在しますが、これらの症状全てを一気に解決出来るサプリメントって他にないと思います。
しかし、CBDはそれを実現出来てしまうのが「万能薬」と称される理由でしょう。
CBDの効果・効能➄:もちろん「依存症の治療・改善」にも効果的!
CBDが依存症の改善に有効的であるということは、すでに小規模試験の結果において証明されています。
ヘロイン中毒者を対象とした前臨床試験において、CBDオイルが「ヘロインへの渇望」と「不安症状」の抑制に有効的であるとの結果が報告されました。
CBDと薬物依存症の詳しい因果関係は解明されていませんが、依存症に伴う「不安障害」に対しては、CBDオイルの代表的な効果である「抗不安作用」が働いて不安症状を抑制するとのことです。
まだまだ研究段階ではありますが、依存症改善に対するCBDの有効性に関する研究は現在も各国で進められています。
世界中でCBD市場が拡大中!3年後には220憶ドル規模に!?
画像:筆者作成
この数年で急速に発展しているCBD市場ですが、今後ますますの拡大が見込まれています。
これまで欧米において「医療」「娯楽」の目的として大麻が使用されていましたが、精神作用がなく多くの健康効果を見込めるCBDは「ウェルネス」というカテゴリに分類されており、今後このウェルネス分野が急速に発展すると予想されています。
CBD市場に参入する企業も爆発的に増え、あの米コカ・コーラ社をはじめ、各国の大手メーカーやスポーツ企業までもがCBD市場に参入し、その市場規模は2022年には220憶ドル(約2兆5000億円)を超える見込みだとか…!
日本では2018年にCBD由来のてんかん新薬「エピディオレックス」の臨床試験(治験)が厚生労働省によって認められました。
今後、CBD新薬が処方薬として承認された場合、日本でもCBD市場は爆発的に伸びると見込まれています。
"CBD"で心身共に健康で無理のない人生を送ろう!
ここまでCBDに関する効果・効能、またその安全性や違法性についての基礎知識を解説しました。
「CBDって何ぞや?」という状態だった方も、少しはCBDに対する理解が深まったのではないでしょうか?
私自身も長年CBDを使用しているので、この記事を読んで少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです!
◆◆ こんな人にはCBDがおすすめ ◆◆
- 最近、すごくストレスが溜まっている…
- 寝付けない、寝ても寝ても疲れが抜けない
- サプリメントは気になるけど、本当に効果があるのか疑わしい…
- 既存の薬では病気の症状が改善されない
- 副作用が怖いから出来れば薬には頼らないで問題を解決したい
海外ではサプリメントとしての健康成分、そして一部疾患に対しては処方薬としてCBDが利用されています。
日本ではサプリメントの一種として店頭やネットで販売されていますが、実際の効果は「サプリメント」の類をはるかに超えるものです。あらゆる効果を見込めるでしょう。
ぜひ自分に合ったCBD製品で、健康的で無理のない人生を送ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、長年CBDを使用している管理人が最近一番効果を感じたCBDオイルはコチラです。
気になる方は参考にしてみて下さいね!