病院のカルテ

 

現代人の9割が発症していると言われている依存症ですが、重症化しない限りは治療が必要ないそうです。
しかし、依存症はいつ重症化するか分からない病気です。
依存症が重症化していない今のうちに、依存症の治療方法について予習しておきましょう。

 

依存症は治療できるの?

重症化した依存症は医療機関や専門機関での依存症治療を受けることで、治療していくことが出来ます。
依存症は治療を行っても完治はすることがない病だと言われていますが、この依存症治療を受けることによって、『依存対象の利用を制限する』『依存対象の危険性を自覚する』などの依存症からの回復ができ、人間関係を再構築することや社会的信頼を取り戻すことが出来るそうです。
依存症が重症化した場合、依存症改善の為に医療機関や専門機関での依存症治療を受けることは、依存症改善までの最短ステップであると言われています。
依存症は
発症原因や依存対象によって、発症時の症状や治療方法が異なる病気です。
重症化した依存症の治療はかなり難しいとされており、治療で依存症状から回復しても、1度の依存対象の利用(依存症の再発)で依存症治療前の状態である『スタート地点』に戻ってしまうようです。
そのため、依存症の治療には存症患者の『依存症を再発させない』という強い決意と、依存症に対しての理解が深い周囲のサポートが不可欠だと言われています。

 

依存症の治療って何をするの?

依存症治療は、依存対象の利用頻度や利用量などをカウンセリングするところからスタートするようです。
依存対象への依存度合を明確にし、依存症患者が『自分が依存症であること』を自覚した後に、『なぜ依存対象を利用したいと感じたのか』『依存対象を利用したくなる根底に何があるのか』『どうしたら依存対象を我慢できるのか』などを、依存症患者と一緒に考えていき、依存症患者が依存対象を利用したいと思うタイミングを自覚することや、依存対象を自身で抑制できるようになることが依存症の治療になるようです。

そのため、依存症の主な治療内容は『依存症改善施設への通院によるカウンセリング』になります。

カウンセリングでは、依存対象の利用時間、依存対象を利用しなかったことで抱いた感情などの近況報告や、依存対象を初めて利用したときの状況、その時の感情、その後の利用状況などの過去の話など、色々な話をするようです。
依存症患者が依存対象について話したくない場合は、依存対象について以外の話を行う場合もあるようですよ。

また、アルコールや薬物などの依存症発症患者で、依存対象が利用できないことによって暴力や妄想、幻覚などの症状がある場合は『依存症改善施設へ入院』し、依存症を改善するケースもあるようです。

 

依存症治療には『依存症の自覚』が必要!

依存症の治療では『依存症患者が依存症を自覚している』ことが、大きなポイントとされています。
依存症患者に依存症を自覚させることは、とても難しいと言われており、依存症患者が依存症を自覚していないことで、依存症を改善した後に、依存症が再発してしまうケースが後を絶たないようです。
依存症の自覚がない依存症患者は、依存症治療を頑張っている周りの依存症患者を巻き込んで依存症を再発させたり、依存症改善施設への通院を途中で勝手にやめてしまったりといった、依存症の重症化を加速させる行為を行いがちです。
一度、利用を中断した依存対象を再度利用することによって、得られる安心感や多幸感は利用中断前よりも大きく、依存対象の量や頻度を増加させる原因となります。
依存症をしっかりと改善するためには、依存症患者の『自分は依存症である』という自覚が、とても大切なのです。

しかし、多くの依存症研究によると、依存症患者が依存症を自覚したキッカケとして最も多いのは、家族や恋人などの『近しく親しい人物からの指摘』では無く、友人や仕事仲間などの『第三者からの指摘』だそうです。
依存症患者にとって近しすぎる人物からの指摘は、依存症患者を感情的にさせ、建設的な話し合いを難しくさせるため、依存症患者から『自分が依存症である』という自覚を遠ざけるそうです。
もし、家族や恋人などの近しい人物が依存症を重症化させるようなことがあった場合は、毅然とした態度を取り、本人が依存症を自覚するのを待つか、第三者に依存症を指摘してもらうのが良いようです。

 

依存症治療に薬はあるの?

『依存症改善施設への通院治によるカウンセリング』が、主な治療内容となる依存症ですが、その依存症改善のための治療薬は『基本的に存在しない』とされています。

しかし、アルコール依存症やゲーム依存症の依存症患者が、精神科などの医療機関を受診することによって処方箋が出されることがあります。
それらの処方箋は、依存対象を摂取することで苦痛を感じさせるものや、依存症対象を利用しないことで感じる不安や不満を軽減させるためのものだそうです。
これらの処方箋を服用したところで、依存症が一気に改善されるということは無く、依存症の回復に処方箋を利用することは、薬物依存症を助長するとまで言われているようです。
薬物依存が重症化した場合、身体機能の低下や身体の不調を招く危険性もあるため、依存症の治療方法として薬を提供することは、ほとんど無いようです。

 

依存症改善のためのサポート機関には何があるの?

依存症に苦しむ依存症患者を対象とした、依存症改善のための依存症サポート機関は全国に存在しています。
依存症のサポート機関には以下の通りです。

【保健所】

保健所ではアルコール依存やギャンブル依存をはじめとした、幅広い依存症についての相談を受け付けています。
相談は電話相談と面談による相談があり、保健師、医師、精神保健福祉士などの専門職が対応してくれるようです。
また、相談者からの要望があった場合は、保健師が家庭を訪問して相談を受けることも出来るようです。

 

【精神保健福祉センター】

精神保健福祉センターは「こころの健康センター」などとも呼ばれている、各都道府県・政令指定都市ごとに最低1か所は存在する相談施設だそうです。
精神保健福祉センターでは、こころの健康についての相談や精神科医療についての相談、社会復帰についての相談など精神保健福祉全般の相談が電話や面接で行えるようです。

 

【自助グループ・リハビリ施設】

自助グループ・リハビリ施設とは、アルコール依存症や薬物依存症、ギャンブル依存症などの依存症を抱えた人たちが、同じ問題を抱えた人と自発的に、当事者の意志でつながり、結びついた集団のことだそうです。
グループや施設のメンバーと体験を共有し、自分の抱える問題や悩みをしっかりと直視することで、自分と向き合い、依存症を改善していくようです。

 

【家族会・家族の自助グループ】

家族会・家族の自助グループとは、依存症患者を家族にもつ人たちが、お互いに悩みを分かちあい・共有・連携する依存症患者の家族のためのサポート機関です。
グループによって開催頻度は様々ですが、定期的に悩みを相談したり、改善方法を話し合ったりすることが出来るようです。

 

依存症改善のための自助グループなどの団体は、依存対象ごとに結成されており、保健所や精神保健福祉センターに相談を行うことで、おすすめのサポート団体を紹介してもらえる場合もあるようです。
依存症の度合いによって推奨される自治体は異なり、団体には自分で通うものから、強制的に寮生活をすることで依存症の改善を目指すものまで、さまざまだそうです。
依存症改善のための自助グループでは、元依存症患者が主体となって依存症患者をサポートしていることも多く、依存対象や依存症患者の気持ちに対しての理解が深いため、依存症患者も相談などがしやすいという特徴があるようです。

 

依存症治療は【継続】が最も難しい

依存症患者の『依存症の改善』は見た目で判断することが出来ません。
見た目での判断が出来ないため、依存症患者の多くは「依存対象を利用してもバレないという気持ち」や「終わりが見えない依存症治療」と常に戦っていると言われています。
そういった格闘の末、依存症患者の多くは依存症治療の過酷さに、依存症治療を途中でリタイアしてしまうそうです。
依存症治療では『依存症の改善が目に見えて分からなくても、依存症治療から離脱しなければ、依存症はいつか改善される』と言われています。

一度我慢していた依存対象を利用することで得られる多幸感は、並大抵のものでないようで、依存症患者の依存症を重症化させるそうです。
重症化した依存症は依存症患者の依存症治療への面倒さや恥ずかしさ、負い目を生み出し、今まで頑張っていた依存症治療を全てなかったものにしてしまう可能性があります。
依存症患者の依存症改善は、『依存症を改善する』という依存症患者の強い意志によって成り立ちます。
もし、依存症患者が依存対象を規制することが出来なかった場合でも、依存症患者が『依存症を改善する』という強い意志を持って、依存症治療を継続するために『依存症改善施設に自主的に足を運ぶこと』が出来れば、依存症患者は依存症を発症し、依存対象を利用してしまった自分と向き合うことができ、依存症の再発を予防できるそうですよ。

 

依存症治療のサポートで依存症が発症する!?

家族や恋人、友だちの依存症改善をサポートする場合、依存症患者に依存してしまう『共依存』に要注意です。
『共依存』は、ある特定の依存症患者のお世話をしたり、依存症改善をサポートしすぎることによって、ある特定の依存症患者には『自分がいなければいけない』『ある特定の依存症患者のことは、自分だけが理解している』といった考えに陥る、人間依存の依存症です。

依存症は無意識のうちに誰もが発症する、こころの病気です。
依存症を治療している依存症患者はもちろん、依存症患者のサポートをしている家族や恋人、友人までもが、新しい依存症を発症する可能性を秘めながら生活しているのです。

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