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脳内神経伝達物質って何だろう?
脳内神経伝達物質とは...?
脳内神経伝達物質は神経終末から放出される、細胞を興奮させたり、細胞の興奮を抑制させたりする力を持った物質のことだそうです。
神経の受容体に結合して、興奮や沈静などの感情を操作する物質で、現在は60種類以上が発見されているようですよ。
脳内ホルモンとも呼ばれている
この脳内神経伝達物質は『脳内ホルモン』とも呼ばれており、こころの病気を理解するうえで大切なキーワードとなっているようです。
脳内神経伝達物質は依存症を予防する?
脳内伝達物質が正常に分泌されることによって、感情のバランスが保たれると依存症が発症しにくくなるそうです。
脳内伝達物質は『こころの均等』を保つために必要なようですね。
主要な脳内神経伝達物質は何だろう?
主な脳内神経伝達物質を覚えよう!
依存症の予防に大きく関係がある3つの神経伝達物質を紹介します。
この3つの脳内ホルモンが過剰に分泌されたり、分泌が滞ったりすることによって依存症は発症し、重症化すると言われているようです。
つまり、この3つの脳内ホルモンの分泌が正常でスムーズに行われることによって、発症している依存症を抑制することも出来るようです。
セロトニン
幸せホルモンとして有名で「幸福感、不安の軽減、感情コントロール、食欲のコントロール」など、さまざまな役割を担っている脳内神経伝達物質です。
セロトニンが不足することでネガティブな思考が増え、不安になったり、訳もなく悲しくなったりすることがあるそうです。
セロトニンを増やすには、朝日を浴びたり、軽い運動をしたり、トリプトファンを含む食品(肉、魚、大豆、バナナなど)を食べることが大切だそうです。
ノルアドレナリン
ノルアドレナリンは「意欲、活動性、積極性、思考力、集中力」に関係のある脳内神経伝達物質です。
ノルアドレナリンが不足すことで意欲低下型のうつ状態に陥ります。
また、過剰に分泌された場合は「攻撃・イライラ・不安感」を引き起こしたり、不眠や交感神経症状(動悸・血圧上昇など)を引き起こすため、分泌のバランス取れていることが大切な脳内ホルモンだそうです。
ドーパミン
ドーパミンは「快楽・意欲・食欲・性欲・探求心・動機づけ」に関係のある脳内神経伝達物質です。
過剰なドーパミンの分泌は中脳辺縁系と呼ばれる神経系に影響を及ぼし、幻覚や妄想を引き起こします。
快楽と関係している脳内ホルモンで、ドーパミンを繰り返し過剰に分泌することによって、ギャンブル・買い物・アルコール・薬物などの依存症を誘発するようです。
脳内神経伝達物質の分泌を調整する薬がある
脳内ホルモンを薬で調整する?
脳内ホルモンの分泌量を増やし、こころの調節を行うために様々な薬が開発されているようです。
脳内ホルモンの薬は専門の医療機関にてカウンセリングや治療を受けることによって処方してもらうことが出来ます。
処方された薬を指示通りに服用することによって、脳内神経伝達物質の均等を保ち、症状を改善することが出来るそうです。
薬には副作用がある
脳内ホルモンの分泌量を調節する薬には以下の様な薬があります。
- SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
- SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
- NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)
- SARI(セロトニン遮断取り込み阻害薬)
- 三環系抗うつ薬
- 四環系抗うつ薬
これらの薬には頭痛や眠気、吐き気や食欲不振などの怖い副作用があると言われています。
また、処方箋依存症(向精神薬依存症)を発症する恐れもあるそうですよ。
脳内神経伝達物質を安全に分泌させよう
副作用がある薬に頼らなくても、脳内神経伝達物質を分泌させることは出来るそうです。
温かいお茶やコーヒーを飲んで脳を落ち着かせることや、ウォーキングやストレッチなどの適度な運動を行い規則正しい生活を取り戻すこと、夜更かしをやめて十分な睡眠を取ること、CBDオイルを摂取してリラックスをすることなどは、脳内伝達物質の分泌に大きな効果を発揮するようです。
こころの健康を保つためにも、安全に脳内伝達物質を分泌させましょう。