
先進国の中でも医療目的や嗜好目的での大麻使用の合法化が進んでいるアメリカ。
こういった動きに伴い、アメリカではCBDを利用したデザートやドリンクを提供するお店や会社が急増しています。
その背景には「完全菜食主義」であるヴィーガン文化の浸透や、若者の健康志向の高まりなどがあり、そうしたことから様々な健康効果を見込めるCBD成分入りのスイーツが流行の兆しを見せているようです。
CBDには、リラックス効果・抗てんかん作用・不眠症改善・鎮痛作用・不安抑制・皮膚疾患の改善などの効果があるとされています。
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疲れている時やストレスが溜まっている時って無性に甘いモノが食べたくなりますが、そんな時にはリラックス効果のあるCBDスイーツがピッタリですよね。
しかも、甘いモノを食べているのにこんなにも健康効果があるのは嬉しい!
ということで、今回は海外で流行っているCBDスイーツをご紹介します!
目次
有名ビーガン・ファストフード店 By Chloe
本格的なヴィーガン料理が楽しめる
ヴィーガン・バーガーのカジュアルチェーン店として有名なのが、現在アメリカに11店舗、イギリス・ロンドンに2店舗を構える「By Chloe」です。
同店は、ヴィーガン料理本を複数出版し、No.1カップケーキを競う料理番組「Cupcake Wars」でヴィーガンシェフとして初めて優勝して話題になったシェフ起業家、Chloe Coscarelli(クロエ・コスカレリ)氏が創業しました。
ハンバーガーやサンドイッチ、パスタといったカフェ的メニューを取り扱うお店ですが、もちろん肉や卵や乳製品を一切使用していません。
これらのメニューはヴィーガン料理にしては珍しくお手頃価格で、どれも約10ドル程度で楽しめるようです。
"インスタジェニック"なCBDスイーツ
CBDオイル入りのブラウニーやカップケーキ、クッキーやドリンクまで様々なCBDスイーツが販売されており、どの商品も若者に大人気だそうです。
By Chloeは、いち早くCBD入りスイーツを売り出したヴィーガンフード店としてアメリカで最も注目されているブランドです。
THCは一切含んでいないので、日本人もアメリカ旅行の際にはぜひお試し下さい!
LAのランドマークホテル The Hollywood Roosevelt
セレブやスターが訪れる歴史的文化財のホテル
1927年にオープンして以来、LAのランドマークとも言えるHollywod Rooseveltは、様々なセレブやスターが訪れるホテルです。
アカデミー賞の記念すべき第一回目の授賞式には、このホテルが利用されました。
このホテルでは、CBD入りのモヒート(18ドル)やレモン・バー、青リンゴのババロア、ヨーグルトのパンナコッタ(各20ドル)をメニューに加えました。
これらのCBD入りメニューは大成功を収め、お客さんからは「もっとメニューを増やしてほしい」との要望が入るほどだと言います。
アメリカでいかにCBD需要が高まっているかが分かります。
コケとレモンピール由来のCBD製菓!? gron CBD CHOCOLATE BAR
変わり種!アメリカでも初めてのCBD製菓
一風変わったチョコレートバーを販売するのは、CBD商品の製造・販売を行っている「grön(グローン)」です。
元はチョコレートの製造・販売を行う会社だったようですが、次第にCBD入りのチョコをはじめ、ソースやバームなども製造するようになったようになりました。
去年発売されたgron CBD CHOCOLATE BAR(20ドル)は、なんと常緑樹の樹皮に育つコケと、レモンピール由来のCBDを配合した米国初のCBD製菓なんだそうです。
本来CBDが抽出されるアサ科の植物を一切使用していないため、THCの混入の心配がなく、大麻が合法化されていない州でも安心して購入することが可能となっています。
そもそもコケとレモンピールにCBDなんて含まれてるの…?
と、思いますよね?
筆者は率直にこう思いました。
それって偽物のCBDなのでは…?
CBD=大麻草から抽出されるもの、っていうのが常識だと思ってたし、そもそも今までそんな情報見たこともなければ聞いたこともない…
コケって、湿地に覆い茂るあの緑のコケでしょ…?
レモンって料理とかドリンクに入れるあの酸っぱいレモンでしょ…?
まさか、そんな身近なコケとレモンピールからCBDが抽出出来るわけ……
あったんです。
コケと大麻草の分子構造は似ている
調べたところ、オハイオ州立大学の植物化学者であるDouglas Kinghorn氏らの研究で「コケはCBDやTHCと似た分子構造を持つが、THCにような向精神作用は認められない」との結果が出ているそうです。
ちょっと分かりづらい図ですが、何となく両者の構造が近しいことは分かりますね。
レモンが大麻の代わりに使用されていたとの記述も
スイス人の薬剤師・ファンクハウザー氏が、スイスで大麻由来製品の使用が全面的に禁止されていた2007年に、「合成カンナビノイドは禁止されていない」ことを理由として、レモンの皮から抽出されたTHCを医療目的でドイツから輸入したとの記述を発見しました。
この輸入はスイスから正式に許可が下りており、また医療目的で利用されていることから、大麻と似た効果があったと判断出来ます。
(参考:https://www.swissinfo.ch/jpn/longform/%E5%A4%A7%E9%BA%BB)
しかし、grönのチョコレートバーには一切のTHC成分を含んでいないとのことなので、レモンもコケと同様に分子構造は大麻と似ているものの、THCのような向精神作用は含んでいないのかもしれません。
日本で買えるCBDスイーツは?
エリクシノール社「ローカカオバー」
CBD製品の製造・販売を行っているエリクシノール社の「CBDローカカオバー」です。
去年100名限定で販売した時に好評だったことから、生産&再入荷され、現在もオンラインストアで購入することが出来ます。
- 内容量:27グラム
- 価格:1,500円(税別)
- 原材料:ローカカオニブ・有機カカオバター・有機ココナッツシュガー・麻の実油・USDA認証
- CBDの生オイルを贅沢に使用
※生オイルとは、ヘンプの種子と茎から特殊な抽出法で製造したノーブレンドのピュアなCBDオイルです。 - 人工合成添加物、白砂糖、グルテン、乳製品、大豆フリー
- 生CBDオイルとの相性ピッタリの厳選されたカカオ豆(USDA取得)を使用
- 一つずつ手作りで製造
- 持ち歩きにも便利なサイズ感
エンドカ社「CBDチューインガム」
スイーツとは違うかもしれませんが、日本初登場のCBD入りチューインガムです。
このガムの主成分となっている「チクル」は、中央アメリカの熱帯雨林の奥地にある通称ガムの木と呼ばれる樹液から精製されるとても貴重な成分です。
CBDだけでなく原材料の「チクル」まで完全オーガニックにこだわった一品です。
- 内容量:150mg(10個)
- 価格:2,980円(税込)
- 原材料:チクル、キシリトール、CBD、ミントオイル、ペパーミント、メンソール、ヒマワリレシチン
- こだわりの完全オーガニック
- 原材料の「チクル」は通称ガムの木と呼ばれる樹液から精製された貴重な成分を使用
- ガムなのでCBDを口内から摂取することが出来るため、サプリメントと比べて生体効率が良い
- いつでも手軽に摂取することが出来る
スイーツじゃないけど!CBD飲料「CANOVY WATER」
先月発売され話題となった「CANOVY WATER(キャノヴィ・ウォーター)」。
こちらは現在、早くも製造が追いつかない状態となってしまい一時販売停止しているそうです。
ですが、購入者からは「イライラが無くなった」「事故の後遺症の膝の痛みが無くなった」「生理痛が軽くなった」などの声が聞かれます。
- 「CANOVY WATER」関連記事:【日本初】天然麻由来成分「CBD」入り清涼飲料水『CANOVY WATER』が新発売!
- 内容量:500ml
- 価格:980円(税別)
- CBD含有量:24mg(濃度99%)
- 日本初の国内産CBD飲料
- 水に溶けないと言われていたCBDオイルを、独自技術で水溶性に開発
- ペットボトルタイプの飲料水なのでどこでも摂取可能
- フルスペクトラムCBDなので、他のCBD製品より高い効果が期待出来る
- 甘味料・香料・カロリーゼロ
手軽にCBDを摂取して健康ライフを
日本でもだんだん流行の兆しを見せているCBDですが、やはりアメリカの方がCBDスイーツの種類が豊富で需要が高いことが分かります。
日本で流行する食べ物は海外から上陸することが多く、今流行りの「チーズハットグ」や「タピオカ」、ちょっと前に流行った「ふわふわパンケーキ」なんかも元はと言えば海外から上陸したモノです。
そう考えると、流行の発信地であるアメリカからCBDスイーツが上陸するのも時間の問題なのではないかと思います。
しかもアメリカのCBDスイーツはヴィーガン向けだったり健康志向の高いモノが多いので、より高い健康効果を見込めるでしょう。