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共依存とは?

共依存は特定の依存症患者の身の回りの世話を過度に行うことや、特定の依存症患者のために自身の活動を制限することで、安心感や充実感を得ようとする人間依存の依存症です。
依存症患者の家族がなりやすい依存症とされ、数ある依存症の中でも発症率が高い依存症であると言われています。

特定の依存症者の為に自身の日常生活を蔑ろにしてしまったり、特定の依存症者が負わなければいけない責任を代わりに負ってしまったりすることによって、『特定の依存症患者には自分がいないとダメだ』という意識が芽生え、その意識が責任感となり、お世話をすることによって達成感や充実感を与えてしまうため、重症化していくようです。

共依存患者の行動は、共依存を発症している共依存患者はもちろんのこと、共依存患者にお世話をされている特定の依存症患者に大きな悪影響を及ぼします。

共依存患者の行動は、特定の依存症患者から自立心を奪い、その依存症患者の依存症を重症化させる恐れがあるため、依存症の進行を援助する危険な依存症であると考えられています。

海外ではこうした共依存患者の行為をenabling(イネーブリング)と呼んでいるようです。

 

共依存の原因

共依存発症者が、ある特定の依存症を発症している人物に対して、「自分はこの人にとって必要不可欠な存在である」と思い込むことが、共依存の発症原因だとされています。
この思い込みの背面には、共依存患者の「誰かに求められたい」「必要とされたい」といった潜在的な欲求の不満が原因であると言われているようです。

マズローの欲求階層説

誰かの役に立ちたいと思うことは人間として自然な欲求で、回避することの出来ない欲求だと考えられているようです。
アメリカの心理学者マズローは「人間は自己実現に向かって絶えず成長していく生き物である」という人間観に基づき、人間の欲求を5段階に分類した欲求階層説を唱えています。
5段階の欲求には、生命維持の為に出現する「食べたい」「飲みたい」「眠りたい」などの【生理的欲求】、安全な場所にいたい、経済的に安定したい、良い健康状態でいたいなどの【安全の欲求】、家族や集団などに属し、安心感を得たいといった【社会的欲求】、自分が集団から存在価値を認めてもらい、尊重されたいという【承認欲求】、自分の持つ能力や可能性を最大限に発揮したいという【自己実現の欲求】があるようです。

共依存はこの5段階の欲求のバランスが大きく崩れ、不安定な状態になることで発症すると言われているようです。

 

共依存の問題点

共依存が発症することの問題点は、特定の依存症患者の依存症を重症化させてしまうことだそうです。
共依存による行動は、特定の依存症患者が依存症を治したいという努力を行うことを阻止し、特定の依存症患者の依存症改善を妨げます。
依存症患者の依存症改善を妨害する行為には、以下の様な行為があります。

・特定の依存症患者が、依存対象の利用を目的として発生した問題に対する責任を償わせない。

・特定の依存症患者が依存対象に依存する時間や費用を与えてしまう。

・特定の依存症患者の依存症について過剰な反応を行い、依存症の重症化を加速させてしまう。

 

また、共依存患者はDVや虐待などの被害を受けていても、その状況から抜け出せないようです。
共依存患者は自身の生死に関わる状態であっても、被害に耐える傾向にあると言われています。
運よく、その状況から抜け出せたとしても『特定の依存症患者には自分がいないとダメだ』という意識から、DVや虐待の被害を受ける元の状況に戻ってしまう事も多々あるようですよ。

 

共依存を引き起こしやすい人の特徴

依存症を引き起こしやすい人には以下の様な特徴があると言われています。

・他人との境界線が曖昧である

・自尊心が低い

・自分に自信がない

依存症を発症しやすい人は自分に自信がなく、自分を大切にすることが苦手なので、他人に優しい人が多いそうです。
他人に優しすぎるあまり、自分を犠牲にして他人の世話をしたり、他人と自分の境界線が曖昧になってしまう事があるようです。

変化を苦手とし、自分から物事に対して意見をすることが得意ではないので、建設的な人間関係を築くことを難しいと考えている事が多いようです。

自分の存在を認めてほしいという願望を常に持っており、特定の依存症患者の世話をすることによってもらう、感謝やねぎらいの言葉、DVや虐待などの反応によって自分の存在を実感することが多いようです。

そのため、特定の依存症患者から離れることが出来ず、特定の依存症患者へ悪影響を及ぼしたり、自身の依存症を重症化させてしまうようです。

 

共依存チェック

共依存は以下の様なチェック項目によって確認することが出来るようです。

共依存症チェック

1.相手の気持ちを察して言われる前に手助けしてあげることがある

2.付き合う相手で服装や髪形が変わる

3.相手に何でもやってあげたい(自身は尽くすタイプだ)

4.相手からのメールやLINEの返信が遅いと嫌われたかもと不安になる

5.自分よりも相手を優先することが多い

6.一人でやる自信がないことに対しては、相手に頼りがちである

7.相手が落ち込んでいると相手に感情移入してしまう

8.酷いことをされても最後はいつも許してしまう

9.相手が抱えている問題に対し、自分のせいだと思うことがある

10.相手との間に問題があっても、波風は立てない

11.自分の理想や目標に対しての思い込みが激しい

12.断ることが出来ず、何でも引き受けてしまい、ひどく疲れたり、相手を恨んだりしたことがある。

 

いかがでしたか?
上記の項目で当てはまる数が多ければ多いほど共依存である可能性が高いようです。

共依存の予防と治療

共依存の予防や改善、治療には「今のままでは、特定の依存症患者の依存症が改善されることがない」と気づくことが必要だそうです。
特定の依存症患者のお世話をただ行うだけでなく、『何故、特定の依存症患者が依存症を引き起こしてしまうのか』を深く考え、行動することによる、特定の依存症患者の依存症改善が、共依存の予防や改善につながると言われています。
また、特定の依存症患者以外とのコミュニケーションを多くとることや、気分転換を兼ねた一人での外出なども、共依存改善には効果的だそうです。

共依存の治療としては、共依存を発症する原因(家庭環境や恋人との関係、過去に経験した出来事)などを、積極的に話していくことが話していくことによる『自分自身の理解』が一番効果的だそうです。
自分がどういう人間なのか、自分は何をしてほしいのかを再確認し、自分の欲求バランスを均等に保つことで、共依存は改善されるようです。

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