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ドメスティックバイオレンス(DV)とは?

ドメスティックバイオレンスは、配偶者や親族などの親密な関係にあるものから受ける暴力のことで、DV(ディーブイ)や家庭内暴力とも呼ばれています。
また、恋人などの親密な関係にあるものから受ける暴力は、デートCVと呼ぶようです。
2001年にはドメスティックバイオレンスの被害から、被害者を守るために『配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(DV防止法)』が初めて施行され、2013年までに3回の内容改正が行われているようです。
この内容改正により、殴る・蹴るなどの身体的暴力に加え、陰湿な脅迫やマインドコントロール、ストーカー行為などもドメスティックバイオレンスとして認められています。

依存症患者とドメスティックバイオレンス

依存症患者が依存対象を利用しないことで発生するイラつきや幻覚症状は、依存症患者がドメスティックバイオレンスを引き起こす原因であると言われています。
配偶者や親族が意図的に依存対象を隠す・取り上げるなどの行為を行った場合、依存症患者がドメスティックバイオレンスを引き起こす可能性は極めて高いようです。
また、依存症患者がドメスティックバイオレンスを繰り返すことによって、配偶者や親族が共依存に陥ってしまうケースも問題視されており、ドメスティックバイオレンスは依存症と深い関りのある行為だと言えるようです。

 

ドメスティックバイオレンスを行う原因

ドメスティックバイオレンスを引き起こす大きな原因は、正しい自分が相手を精神的にコントロールしたいという、強い支配欲だと言われています。
相手を失わずに自分の思い通りにしたいという願望により、相手に「自分の言うことを聞かないと何をされるか分からない。怒られて暴力を振るわれるのが怖い」という心理を植え付けるために、ドメスティックバイオレンスを行うようです。
また、ドメスティックバイオレンスを行う加害者は、相手が自分の思い通りに動かないことに強い苛立ちを感じ、殴る・蹴るなどの行為を行ってしまう場合があります。
ドメスティックバイオレンスを行うことで瞬間的に苛立ちを解消し、ストレスを発散するそうです。

さらに、ドメスティックバイオレンスを行う加害者の中には、配偶者や親族に行う殴る・蹴るなどの行為が虐待やドメスティックバイオレンスだと、理解していない人も一定数存在しているようです。
配偶者や親族がドメスティックバイオレンスは、相手が自分の言うことを聞いてくれる行為だと思い込んでいたり、ドメスティックバイオレンスが日常的に行われている家庭環境で育っている場合には注意が必要だそうです。

DVの被害者は依存症を発症しやすい?

ドメスティックバイオレンスでは、暴行や暴言が徐々にエスカレートしていくため、ドメスティックバイオレンスを受けている自覚が被害者に無かったり、ドメスティックバイオレンスに慣れてしまっていたりという状態に陥りやすいようです。
また、暴力を愛情と勘違いしてしまう心理状況に陥り、暴力を無意識にもとめてしまう暴力依存症や、暴力を行う加害者をサポート出来るのは自分しかいないと思い込む共依存の症状などが発症しやすく、問題視されているようです。

 

ドメスティックバイオレンスの種類

ドメスティックバイオレンスでは、加害者が行う行為を虐待と呼ぶようです。
虐待には以下の様な種類のものがあるそうです。

【身体的虐待】

身体的虐待は身体に痛みを伴う暴力や、傷や痣などが出来る危害を加える行為だそうです。
初期の身体的虐待は頭を小突くなどの軽度なケースがほとんどで、激しさは回数を重ねるごとにエスカレートしていくようです。
加害者は身体的ダメージを与えることに罪悪感がない場合が多く、場合によっては暴力や危害を加えたことにより、相手を殺してしまうケースもあるようです。

▼主な身体的虐待
殴る/蹴る/首を絞める/毒物を飲ませる/監禁する/外に締め出す/髪を掴み上げる/頭を押さえつける/逆さづりにする

【精神的虐待/心理的虐待】

モラルハラスメント(モラハラ)とも呼ばれる精神的虐待は、言葉による暴力を指すようです。
被害者のちょっとした行動や言動に対して、大声で怒鳴り散らしたり、侮辱し貶めたりするそうです。
また、存在を否定する行為や無視を続ける行為なども精神的虐待と言われているようです。
精神的虐待は身体的虐待とセットで行われることが多く、外傷を残さないため、精神的虐待を周りの人が気づいて注意をしたり、精神的虐待から助けることは難しいとされています。

▼主な精神的虐待
暴言を浴びせる/刃物を示して脅す/喧嘩を見せる/相手の要求を一切無視する/存在を否定する/育児を放棄する(ネグレクト)/

【性的虐待】

お互いの合意がない、強引な性交渉は性的虐待とされ、ドメスティックバイオレンスの一種だそうです。
相手の気持ちや体調を考えない一方的な暴力性のある性交渉は、どんなに親密な仲であっても認められていません。
また、性的虐待の中には望まない妊娠を強要する避妊の拒否や、授かった子供の出産を理由もなく頑なに拒むことなども含まれているようです。

▼主な性的虐待
一方的な性交渉/避妊の拒否/理由のない中絶希望

【経済的虐待】

経済的虐待は稼ぎのある加害者が、家庭に生活費を入れることを拒む事や、加害者が一方的な出費を被害者に強制的に押し付けることを指すそうです。
加害者に勤労意欲が全くないにも関わらず、ギャンブルやショッピング等で浪費し、その支払いを相手に強要することも経済的虐待と言えるようです。

▼主な経済的虐待
生活費を渡さない/生活費の使い道を過剰にチェックする/働くことを禁止する/借金の返済を強要する/借金をさせる/人の財産を不当に利用する

 

ドメスティックバイオレンスの治療は難しい

ドメスティックバイオレンスは加害者だけの問題でなく、被害者と加害者の関係性や社会的な要素によって引き起こされるため、ドメスティックバイオレンスを予防・治療するのは不可能に近いとされています。
ドメスティックバイオレンスの加害者に改善の意志がある場合は、公正プログラムを実施している団体に参加することが可能ですが、加害者のための団体数はとても少なく、参加が難しいのが現状だそうです。

ドメスティックバイオレンスの被害者に対しては、様々な相談窓口や保護施設があり、支援や保護を受けやすい環境が整っているため、ドメスティックバイオレンスを受けた場合や、これはドメスティックバイオレンスかな?と疑問に感じた場合には、早急に相談窓口や保護施設に連絡をしましょう。
DV被害があまりにも深刻な場合には、相手と慎重に距離を置くことが望ましいされており、相談窓口や保護施設ではその手助けを行っているようです。

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