
日本に限らず世界にはたくさんの違法薬物が存在します。
その蔓延の勢いは留まる所を知らず、次々と新たな薬物が世に生み出されています。
今でこそ猛威を振るっているものの、数年前までは流通していなかった「危険ドラッグ」もそのうちの一つです。
この記事では、数ある違法薬物の中でも世界共通で「危険」と認識されている代表的な薬物をランキングにしました。
上位には依存性も中毒性も高く深刻な被害を及ぼすものがランクインしていますが、下位には私たちが日常的に使用している意外な薬物もランクインしています。
また、これらの薬物を使用してしまう人間の心理や、薬物に代わって合法的に快楽を得る方法もご紹介しますので、どうぞご覧下さい!
危険度の高い薬物ランキング、1位はやっぱり…?
第1位 麻薬界ナンバーワンの中毒性を持つ「ヘロイン」
ヘロインはモルヒネから精製されるダウナー系(気分が落ち着く)の合成麻薬です。
摂取からわずか数秒で陶酔感と快感に陥り、その様は「全身の細胞でオーガズムの何万倍もの快楽を味わっているよう」とも表現されます。
日本ではあまり出回っていませんが、世界では最強の麻薬として知られています。
その毒性は凄まじく、最悪の場合、ショック死を引き起こすことも…!
強い依存性と中毒性から、一度でも使用すると二度と止めることは出来ません。
長期間使用すると、最終的には全身の骨が砕け散るような痛みや精神的異常を来たし、無残にも死に至ります。
第2位 下手したら一発で死に至る「危険ドラッグ」
画像引用:NO DRUG FUKUOKA
元は「脱法ハーブ」「合法ドラッグ」などと呼ばれていましたが、これらに起因する事件・事故が多発した2014年以降に「危険ドラッグ」との呼び名に変わりました。
乾燥植物やハーブに合成麻薬を掛け合わせたものですが、実際には何かも分からないような植物に正体不明の化学成分を配合した粗悪品が多く、下手したら摂取直後に死亡する危険性もあります。
第3位 実は日本が原産国!国内で最も蔓延する「覚せい剤」
国内外問わず危険度が高いとされている「覚せい剤」。
覚醒剤に含まれる「メタンフェタミン」という成分が非常に強い毒性を持っています。
今でこそ世界中で使われている覚せい剤ですが、なんと原産国は日本。
昭和時代に製薬会社からメタンフェタミンの「ヒロポン」、アンフェタミンの「ゼドリン」という薬剤が市販されたのが覚せい剤の始まりで、現代においても国内で最も流通している薬物です。
その恐ろしさは、かの有名な「覚せい剤やめますか?人間やめますか?」の啓蒙広告のキャッチフレーズからも取って伺えます。
第4位 10秒に1人の死亡者を出している「アルコール」
世界中で当たり前に飲まれているアルコールが4位のランクインです。
WHO(世界保健機関)の調査によると、世界の年間死者数のうち20人に1人が酒気帯び運転や飲酒に起因する暴力・虐待、障害で死亡しているそうです。
これはアルコールによって10秒に1人が死亡している計算です。
昔から当たり前のように飲まれているアルコールですが、冷静に考えれば「ふわふわして楽しくなる」「飲み過ぎて嘔吐する」「酔っ払って記憶がなくなる」「一気飲みして死ぬ」という状態は薬物による作用と何ら変わりのない異常な状態です。
それにも関わらず飲酒する人が減らないのは依存性が高い証拠です。
本当は危険なものなのに「アルコールなら大丈夫」と思ってしまうのは、アルコールが合法であり、その法規制が未だに見直されないからです。
「アルコールは安全」という思い込みはもはや洗脳であり、幻想とも言えます。
第5位 2030年には健康被害で年間800万人が死に至る「ニコチン」
現在、日本では年々減少傾向にある喫煙者数ですが、世界基準で見るとその数は急増しています。
2016年時点の調査では世界で約11憶1200万人もの人が喫煙していることが分かっています。
タバコに含まれるニコチンは肺癌や肺気腫、心臓病、脳卒中などの原因にもなります。
WHO(世界保健機関)と米国国立がん研究所の報告によると、このペースで喫煙者が増えれば2030年にはタバコによる死亡者数が年間800万人にも増加する予測が出ているそうです。
第6位 実はコカ・コーラにも含まれていた…!「コカイン」
コカインはコカの木に含まれる「アルカロイド」という麻薬の一種で、日本では局所麻酔として合法的に使用されています。
コカの葉自体はコカインの濃度が薄いため依存性や精神作用は非常に弱いですが、摂取すると一時的に精神が高揚し、快感を得ることが出来ます。
また、抽出・精製されたコカインは依存性を持つため、使用者の2割近くの人が依存症に陥ると言われています。
実は、かつては「コカ・コーラ」にもコカインが含まれており、名前の由来になったことも知られています。
また、まだコカインが合法だった時代に、アメリカではコーラが風邪薬として販売されました。
「アメリカでは風邪を引いたらコーラで治す」なんてジョークを聞いたことありますが、これはあながち間違いではありません。
昔は本当にコーラで風邪を治していたという話は有名です。
もちろん現在はコカインは含まれておらず、代わりにカフェインが用いられています。
第7位 実は中毒性がカフェインと同レベルの「大麻(マリファナ)」
第7位は、このサイトでもすでに何度も解説している「大麻(マリファナ)」のランクインです。
大麻は非常に高い薬理効果を持っており、中毒性のレベルはアルコールやニコチンよりはるかに低く、カフェインと同程度であることが分かっています。
先進各国では近年こぞって医療大麻や嗜好大麻が合法化されていることからも分かるように、世界では大麻の有用性が見直されつつあります。
第8位 毎日の摂取で健康効果も!「カフェイン」
「むしろカフェインに危険性なんてあるの…?」という声が聞こえて来そうですが、実はカフェインにも依存性が存在します。
カフェイン自体が持つ神経毒性には、気分高揚・不眠症・焦燥感、また鬱病やパニック障害を悪化させる作用があると言われています。
しかし、乱用や依存の可能性を満たすほどの深刻なデータが不足するため、合法に摂取することが可能となっているそうです。
近年レッドブルやモンスターなどの「エナジードリンク」の爆発的人気によってカフェイン中毒者が急増したと言われています。
稀ではありますが、国内外ともにエナジードリンクの過剰摂取が原因で死亡者が出た報告例も存在します。
1日に何杯もコーヒーを飲む人も、カフェイン中毒に陥っているでしょう。
とは言え、コーヒーなら1日3杯程度を目安に摂取する分には心臓病のリスクが下がり、さらに抗がん作用などもあるとの研究結果も存在します。
普通に摂取する分には問題ありません。
そもそも人間が薬物に手を出してしまう理由とは
薬物に手を出す理由➀:周りに勧められて何となく
意外と圧倒的に多いのがこれです。
積極的にやりたいと思っていたわけではないのに、周りの人に勧められて何となく使用してしまった例ですね。
何となく使用し、気付いたら止められなくなっていて、何となくいつの間にか重度の依存症に…というある意味一番恐ろしいパターンです。
何となく使用してしまう前に、こちらの記事を読んでみて下さい。
薬物に手を出す理由➁:ツライ状況から現実逃避するため
劣悪な家庭環境や拗れた交友関係など、様々な外的要因によってツライ状況に陥ってしまった時に、「ラクになりたい」「現実逃避したい」という気持ちから薬物を使用してしまう例です。
使用直後は「この世のものとは思えないほどの快楽」「他のものからは得られない幸福感」などの偽の快楽を与えてくれる薬物ですが、その数時間後に訪れるのは身体的な倦怠感と苦痛です。
現状以上に苦痛を伴う状況になるので、どんなにツラくても薬物だけは絶対にやめましょう。
薬物に手を出す理由➂:快楽を得たいから
音楽やセックスなどでより強い快感を得るために使用されることが多いのも事実ですね。
人間が快楽を追求するのは本能的に正しいことですが、その道具として薬物を利用するのは間違っています。
気持ちが良いのは最初だけです。
徐々に身を亡ぼす羽目になるので、もっと正攻法で得られる快楽を追求しましょう。
合法的に快楽やリラックス効果を得る方法
「筋トレ」で脳内麻薬を大量に分泌しよう!
初心者は絶対に無理してはダメですが、筋トレを極めると薬物と同等の快感を得られるようになります。
筋トレによって分泌されるドーパミンやエンドルフィンは「脳内麻薬」と呼ばれ、モルヒネなどと似た効果を持つと言われています。
完全合法で快楽を得られ、おまけに健康的な身体にもなれますよ。
「葛根湯」はアメリカではメジャーな合法麻薬!
あまりイメージがないかもしれませんが、実は漢方薬の「葛根湯」も麻薬的効果を得るために使用されることがあります。
葛根湯の主要な活性成分であるエフェドリンは麻黄に由来するアルカロイドで、覚せい剤に似た化学構造を持っています。
こう言うと危険なイメージを持ってしまうかもしれませんが、葛根湯と覚せい剤は似て非なる構造であり、用法容量を守って適切に使用すれば何の問題もありません。
風邪の初期症状や交感神経興奮効果を利用した様々な用途に使われることも多く、妊婦さんや赤ちゃんにも影響を与える心配はありません。
「CBDオイル」で最強のリラックス効果を得よう!
リラックス効果を得るならやっぱり「CBD」です。
CBDは大麻草由来成分ですが、大麻(マリファナ)のような依存性や乱用性がないことも分かっていて副作用の心配もありません。
リラックス効果を実感しつつ、おまけに高い健康効果まで得ることが出来る万能薬です。
百害あって一利なしの薬物とは違って、まさに百利あって一害なしの魔法の健康成分ですよ!
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
注意:合法だからと睡眠薬や鎮痛剤を過剰摂取するのはダメ、ゼッタイ!
薬物と同等の効果を得るために市販薬や処方薬を過剰に摂取する行為が問題視されています。
これは睡眠薬や鎮痛剤を大量摂取することによって精神を安定させたりハイになる行為で、「向精神薬依存症」と呼ばれ社会問題になっています。
向精神薬の依存性の高さは専門家も警鐘を鳴らしています。
違法行為ではありませんが、乱用すれば薬物と同等に健康被害を及ぼすので、用法・容量を守りましょう。
まとめ
ここまで様々な危険な薬物を紹介して来ましたが、この記事はあくまで違法薬物の危険性を伝えるものであって、決して薬物を肯定するものではありません!
薬物は身の破滅を招く危険なモノです。
「一度なら…」と簡単な気持ちで手を出してしまった時にはすでに取り返しが付きません。絶対に手を出さないようにしましょう!