ボディソープで身体を洗う女性

潔癖症とは?

依存症患者が発症しやすいと言われている病気の一つに潔癖症があります。
潔癖症は不潔恐怖症とも呼ばれており、不正や不潔を嫌い、どんなものにも妥協しない完全なものを求めることだそうです。
汚れを過剰に意識するあまり、現実に汚れているかどうかではなく、一旦脳内に問いついた強迫観念(不潔恐怖)を治めるために汚れを落とそうとする行動を繰り返してしまう病気で、同じ行為を繰り返すノイローゼ的(強迫神経症)症状が特徴であるとされています。

潔癖症は精神疾患の一種であるとされており、潔癖症の人は物や環境への依存症が発症しやすいと言われています。
潔癖症の発症タイプは複数存在しており、見えない部分に恐怖を感じるタイプや見えない部分は平気なタイプ、自分が許しているものだけは大丈夫なタイプなど、人によって許容範囲が異なるため、世の中には豊富な種類の潔癖症が存在しているようです。

 

潔癖症の原因

潔癖症が発症する原因には過度なストレスから自分の身を守ろうという、防衛本能が関係していると考えられています。
人間に元々備わっている防衛本能が物事に過度に反応することによって、ノイローゼ的な症状を発症するようです。
また、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの減少により潔癖症が発症する仮説もたてられており、潔癖症についての研究は世界中で行われています。

また、潔癖症は急激な環境の変化や両親からの虐待を受けることによっても発症する場合もあると言われています。
しかし、これらの問題は潔癖症発症の土台の一部であり、これらの問題のみで潔癖症が発症する可能性は低いそうです。

最近ではインターネット広告やテレビコマーシャル・テレビ番組などの影響により、公共のものは汚いという認識が広まることで、潔癖症が発症するケースも増えているようです。

 

潔癖症の症状

潔癖症の症状は食前に手を洗うや毎日お風呂に入るなど、一部の人から見て「当たり前」と思うような症状から、毎時間手を洗うや毎時間お風呂に入るなどの「そこまでしなくても」と思うような症状まで、発症患者によって様々な症状があるようです。
潔癖症の症状は強迫症状と呼ばれ、ある考えが何度も頭に浮かび(強迫観念)、その考えを振り払うために何らかの行為を行う(強迫行為)、『強迫観念から脅迫行動を繰り返す』のが特徴的です。

代表的な潔癖症の症状には、汚れることを必要以上に恐れている【洗浄強迫】や、ある行動に対して何度も確認を行う【確認強迫】などがあるようです。

潔癖症の発症で身体的不調が現れるようなことはないと言われていますが、潔癖症の症状を隠し、無理をしてしまった場合に過剰なストレスを感じ、頭痛や蕁麻疹、めまいなどの身体的不調が発生する場合があるようです。

【潔癖症の具体的な症状例】

1日に必要以上に何度も手を洗ってしまう
電車やバスのつり革に触れない
除菌シートが手放せない
人が家に入るのを嫌がる
自分が触れるものは自分ですべて拭いてから利用する
自分の家のトイレ以外は最低限利用できない
お金を触ることに嫌悪感を感じる  など

 

潔癖症を引き起こしやすい人の特徴

潔癖症を発症しやすい人には以下の様な特徴があると言われています。

元々の性格が几帳面な人

生まれつきの性格が几帳面な人は潔癖症を発症しやすいようです。
何らかのキッカケを機に潔癖症を発症させるのですが、元々物事を丁寧に行う癖や、物事の細部までこだわる癖がついているので、潔癖症が重症化する可能性が非常に高いそうです。

また、元々の性格が几帳面な人は他人から「綺麗好きな人」「細かい人」と思われていることが多いため、潔癖症が発症した場合にも周りが指摘をしてくれることが少なく、潔癖症が発症ていることに気づくのに時間が掛かるようです。

 

完璧を求めすぎる人

物事に対して完璧を求めすぎる人は、自分のこだわりが強く、興味のあるものとないものがはっきりしているので、部屋は塵一つなく綺麗なのに自分は3日間お風呂に入っていないなどの偏った潔癖症を発症しやすいようです。
掃除や美しさに対して完璧を追求することで、徐々に潔癖症が重症化していくようで、習慣化する前に対応することによって重症化を防ぐことが出来るタイプだそうです。

 

急激な環境の変化があった人

急激な環境の変化は潔癖症を発症させやすいと言われています。
中でも環境の変化が自分にとってマイナスになってしまった場合は、特に潔癖症を発症しやすいようです。
急激な環境の変化によって発症した潔癖症は些細なきっかけで改善されるものが多く、意識をしないで生活をすることで改善されるケースも多いと言われています。

 

セロトニンが減少している人

幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが減少することによっても、潔癖症が発症すると言われています。
セロトニンは太陽を浴びないことによる日光不足や運動不足により減少すると言われており、外でのウォーキングやランニングなどはセロトニンの分泌に効果的だと言われています。

 

潔癖症は遺伝するのか

潔癖症は遺伝性の病気だと考えられており、潔癖症の遺伝性についての研究は、多数行われているようです。
そのうちのいくつかの研究では、潔癖症患者の親や兄弟には潔癖症患者が多いという研究結果が報告がされています。
このことから、潔癖症が発症するには生まれ育った環境の影響が大きいのではないかと考えられているようです。

 

潔癖症の予防と治療

潔癖症を治療するための治療法は複数あり、代表的な治療法としては認知行動療法や暴露妨害療法、薬物療法などが存在しているようです。

認知行動療法

認知行動療法は不潔恐怖の強迫行為や強迫観念が出始めたら、その時の状況や感情を客観的に見つめることを習慣化し、潔癖症を改善していく治療法だそうです。
潔癖症の悪癖から脱却し、新たな思考の習慣を身体に記憶させることによって、汚れによる嫌悪感を減少させることを目的としている治療法で、長期間の治療期間を設け、徐々に依存症を改善していく治療法だそうです。

暴露妨害療法

暴露妨害療法は潔癖症患者が汚れを落とすために行う洗浄などの強迫行為とは逆のことを、自分の意志で行う治療法だそうです。
自身の潔癖症の度合いを考慮し、段階的に暴露妨害療法を行うことによって、段々と汚れに対して恐怖や不安を感じないように治療していくようです。

薬物療法

薬物療法では潔癖症患者に対して抗うつ剤を処方し、処方箋の薬理作用によって潔癖症の症状を改善していく治療法だそうです。
中でも幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを増やす薬が一般的に多く利用されており、セロトニンの増加は潔癖症の改善に大きな効果を発揮しているようです。
ただし、薬物だけでは不安や恐怖を取り除く根本的な治療には至らないことが多いことや、薬物依存症を引き起こす可能性が比較的高いことから、潔癖症の改善で薬物療法を選択することは推奨されていないようです。

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