『たばこ依存症』ってどんな病気?症状や特徴は?

 

たばこ依存症とは?

たばこ依存症はニコチン依存症とも呼ばれており、たばこに含まれているニコチンの依存性により、たばこを吸わないとニコチンの離脱症状が発生してしまうことです。
たばこに含まれる依存性物質であるニコチンは、中枢神経系に刺激を与え脳内神経伝達物質の分泌を増加させるため、喫煙者に幸せや落ち着きを感じさせるようです。
ニコチンは肺だけでなく、口腔内粘膜や皮膚からも体内に吸収され、たばこの煙を吸い込んだ数秒後には脳血管障壁を通過して脳細胞に到達するそうです。
喫煙者は定期的にニコチンの摂取を繰り返すことにより、ニコチンの血中濃度をたばこを吸う頻度と同じ深さで調節し、最適なニコチン血中濃度による精神的効果を得ると共に、ニコチンの離脱症状を避けているため、ニコチン欠如した場合、脳細胞が麻痺を起こし、ニコチンを摂取していないと摂取以前と同レベルの脳活動を維持できなくなるそうです。
ニコチンは体内への吸収が早い代わりに、体内から消失するのも早いため、たばこ依存症が重症化し、常習喫煙者になってしまった場合、喫煙後30分程度でニコチン切れによる離脱症状を発生するそうです。

 

たばこ依存症の原因

たばこ依存症(ニコチン依存症)は周りに影響されて喫煙を開始することで発症するケースが多いようです。
喫煙を開始すると、ニコチンが脳のドーパミン系へ直接的影響を引き起こし、ニコチンが不足した際に、ニコチンの離脱症状を引き起こすようになるようです。
そのため、喫煙を開始した場合、ニコチンの離脱症状を回避するために喫煙を続け無いといけない状況を作り出します。
ニコチン依存症は常習化することで依存症が重症化するため、喫煙開始数カ月でニコチン依存症になることは少なく、喫煙を開始してから何年も喫煙を続けることで発症するようです。
成人では喫煙開始化から約5~10年で重度のニコチン依存症が形成されると言われています。

 

たばこ依存症の症状

たばこ依存症(ニコチン依存症)の症状は主にニコチンによる離脱症状になります。
たばこ依存症の症状には、ニコチンが身体に及ぼす(身体依存)症状と、ニコチンが体内から無くなることで発症する(精神依存)症状、ニコチンが体内に無くなることによって感じる「ニコチンの離脱症状」の3種類があります。

【たばこ依存の身体依存症状】

たばこ依存症による身体依存症状は、たばこに含まれるニコチンやタールなどの薬物による影響が強いと言われています。
これらの薬物を継続的に摂取することによって、喫煙者特有の皮膚の弾力が低下した『スモーカーズ・フェイス』と呼ばれる顔つきになったり、癌などの死に関わる病気を発症したりします。

【たばこ依存症の主な身体依存症状】

・肺癌や消化器系の癌などの発症
・スモーカーズ・フェイスの形成
・卵巣機能の低下
・胎児への影響/妊娠合併症
・経口避妊薬使用への影響

【たばこ依存の精神依存症状】

たばこ依存症による精神依存症状は、ニコチンによる脳のドーパミン系への影響により引き起こされると言われています。
ニコチンには脳細胞を麻痺させる効果があり、少量の摂取で脳活動を活発にし、喫煙者へ興奮を与えたり、多量の摂取で落ち着きを与えたりすることができます。

【たばこ依存症の主な精神依存症状】
・口寂しさを感じる
・イライラする

【たばこ依存症によるニコチンの離脱症状】

ニコチンの離脱症状は、たばこに含まれるニコチンが血液中で不足することによって引き起こされるニコチンの禁断症状です。
たばこ依存症による精神依存症状と類似した症状が見られ、人によって発症のタイミングや症状、種類、程度は異なるようです。

【たばこ依存症による主なニコチンの離脱症状】
・イライラ感や不安感に襲われる
・物事に集中ができず、頭痛がする
・身体のダルさや眠さを感じる
・脳が興奮し、眠れなくなる

 

たばこの副流煙は主流煙よりも危険

たばこの副流煙とはたばこを吸っている人の近くにいることで吸い込んでしまう、たばこの火が付いた部分から出る煙のことを言います。
副流煙にはたばこを吸っている人が、フィルターを通して吸い込む主流煙よりも有害な物質を多く含むようです。
喫煙者の近くにいることによって、たばこの副流煙を吸い込んでしまうことを受動喫煙と言います。
受動喫煙により、副流煙を吸い込んでしまうことで引き起こされる主な症状は以下の通りです。

【受動喫煙による主な症状】

・肌のかゆみや痛み
・頭痛や皮膚温低下
・肺がんや副鼻腔癌の発症
・ぜんそくの発症
・新生児の死亡や新生児の先天異常(妊娠中に副流煙を吸った場合)

 

たばこ依存症の予防と治療

たばこ依存症(ニコチン依存症)は、病院にある禁煙外来を受診することによって治療が出来る病気です。
2006年4月からは一定の条件を満たすことで健康保険を使って禁煙治療を受けることも出来るようになっており、他の依存症と比較して、充実した依存改善サポートを受けることが出来ます。
禁煙外来では経口禁煙補助薬が処方されます。
禁煙外来で処方される経口禁煙補助薬(チャンピックス)は、ニコチンの受容体と結合し、ニコチンの作用を妨げるとともに、ニコチンよりもごく弱い刺激作用をもたらすことで、離脱症状を和らげてくれるそうです。
ニコチンの離脱症状は禁煙後1週間ほどがピークだそうで、その後数ヶ月にわたって散発的な症状の出現が見られ、禁煙中止後10年ほどにわたって衝動的なニコチンへの欲求が出現すると言われています。

禁煙のすすめ

たばこ依存症(ニコチン依存症)が重度化した場合、禁煙はかなり難しいと言われています。
禁煙には電子たばこや水たばこを利用して、徐々にニコチンを摂取する機会を減らす禁煙方法と、たばこを一気にやめてしまい、ニコチンを摂取しない禁煙方法があります。
また、禁煙時には予定を過剰に入れたり、運動で体を動かすことなどによって、モヤモヤした気分を解消するのが良いようです。

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